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ピッコリーには毎月たくさんの新しい本が仲間入りします。その中から、数冊みなさんにご紹介する「新着本紹介」。 そして、ピッコリーのスタッフたちが新着本とは関係なく、気に入った本や音楽を紹介する「おすすめ本」。チェックしてね。
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新着本紹介
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おすすめ本
★はピッコリーにある本です
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★『あーと いってよ あー 』
小野寺 悦子 文
堀川 理万子 絵
福音館書店絵本を読んでもらいながら、いっしょに声を出していく参加型の絵本です。いろんな「あー」の声を出してみよう。上を向いて「あー」、下を向いて「あー」、胸をたたいてぶるぶるふるえる「あ~あ~あ~」。うれしいときの「あー!」、かなしいときの「あー」。いろいろな「あー!」に絵がぴったり合っています。最後は「せかいじゅうのひとがいっぺんにあーとおもいっきりいったら、」「…ちいさなこえでいったら、」「もっともっとちいさなこえでいってみて」「あなたのいちばんいいこえでー」で終わります。ピッコリーのおはなし会でもとても盛り上がった一冊です。
(ピッコリースタッフ:尚)
★『ぼちぼちいこか』
マイク=セイラー 作 ロバート=グロスマン 絵 今江祥智 訳 偕成社にこにこ顔がかわいいカバくん。消防士やパイロット、宇宙飛行士など、いろんなお仕事に挑戦しますが、カバくんが重すぎてどれもうまくいきません。そんなカバくんが話すことばはなんと大阪弁。読んでいるうちになんだかとても愛らしく思えてきます。失敗したあとの、カバくんのなんともいえない表情にも注目です。何回失敗しても最後の「ぼちぼちいこか」のひとことで、ほっと心が軽くなる絵本です。
(ピッコリースタッフ:あや)
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★『こんにちは、長くつ下のピッピ』
アストリッド・リンドグレーン 作
イングリッド・ニイマン 絵
いしいとしこ 訳
徳間書店先日、「日本・スウェーデン外交樹立150周年記念長くつ下のピッピの世界展~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~」を観て懐かしくなり、読み返しました。作者のアストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせるため、天衣無縫な女の子のお話を作り、即興で語りました。1941年の冬。それが、『長くつ下のピッピ』が誕生するきっかけになったのだそうです。表紙の、馬を持ち上げて微笑んでいるピッピの姿に、彼女がどれだけ元気な女の子なのかが一目でうかがえます。ピッコリーに所蔵がありますので、是非どうぞ。
(ピッコリースタッフ:ますこ)
『デカメロン―十日物語 (1) 』(岩波文庫)
ボッカチオ作
野上素一訳
岩波書店イタリア旅行の計画を立てた時に、小さな村に行きたいと思い調べてみました。すると、チェルタルドという村が行きやすそうだったのでここに決定。どうやらボッカチオにゆかりのある村のようです。せっかくならばということで、訪問前にかの有名な「デカメロン」を読んでみることにしました。恥ずかしながら、今までイタリア文学にほぼ触れたことがなかったのですが(デカメロンて、大きな瓜ですか?レベル)、読んでみるととにかく明るい! という印象です。ドイツ文学(暗い)とも、フランス文学(ちょっと暗い)とも、ロシア文学(ネガティブな方向にテンションが高い)とも異質の、底抜けの明るさを感じました。なんか、いい国だ…。実際、読了後に訪れたイタリアは、相変わらずそれはそれはすてきでした。ただ、気合い十分で向かったチェルタルドは…微妙。フィレンツェで時間があったら別のところへ行く方がいいかな(笑)。
(ピッコリーネットワーク:青かびチーズ)