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ピッコリーには毎月たくさんの新しい本が仲間入りします。その中から、数冊みなさんにご紹介する「新着本紹介」。 そして、ピッコリーのスタッフたちが新着本とは関係なく、気に入った本や音楽を紹介する「おすすめ本」。チェックしてね。
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新着本紹介

絵本『まゆとかっぱ』
福音館書店
いつも元気で力持ちのまゆが活躍する人気シリーズ6作目。今回のお話では、まゆがかっぱとすもうの勝負をします。ある日、沼のほとりでこがっぱのミドリマルと出会ったまゆ。二人ですもうの練習を始めますが、岩をも軽々と投げ飛ばすまゆにミドリマルはびっくりぎょうてん。他のかっぱたちも「なんだ?」「なんだ?」と集まってきます。そして最後に現れたおおがっぱのデッカマルと、まゆとですもうをとることに。巨大な岩のようなデッカマルを相手に、まゆに勝ち目はあるのでしょうか? かっぱたちのみんな違うお皿にも注目です。 (ナルトみたいなお皿や魚の乗ったお皿も! )。ぜひじっくりと見てみてください。(N)

知識『大きなずかん はたらくじどう車③
あんぜんをまもる車 しょうぼう車・きゅうきゅう車』
結城 嘉徳 絵
学研
消防車や救急車、パトロールカーなどの「人々の安全や命を守る車」について、たくさんの写真とイラストで紹介されている大判の図鑑です。それぞれ、どのような仕事をする車で、どのようなつくりになっているのかが詳しく書かれています。大判なので、車内の細かいところまでじっくり見ることができます。特に、見開き2ページで載っている運転席の写真は迫力があり、実際に自分が座っているような感覚になりますよ。巻末にあるミニ知識のページでは、「消防車が赤いのはなぜ」といった疑問や、おもしろい話題を紹介しています。外から見ているだけではわからない、さまざまな工夫や技術に驚きます。大人にもおすすめ。(A)
おすすめ本
★はピッコリーにある本です
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★『いろ いきてる!』
谷川俊太郎 文
本永定正 絵
福音館書店真っ赤な色が画面いっぱいに流れています。一見すると、絵の具をぶちまけたような絵。「あ、いろ、いきてる」それから色は、次々に変化して、怒ったり、泣いたり、おしくらまんじゅうをしたり、飛び散ったり、集まったり、消えそうになったり…絵本の中いっぱいに形を変え、色を変えて動きまわります。元永定正さんの絵に谷川俊太郎さんの文が「バチッ」と合います。色が流れ、色がひろがり、色が歌う。とっても「アート」な絵本です。どのページもいつかどこかで見たような懐かしい色たちです。
(ピッコリースタッフ:尚)
★『きょうのごはん』
加藤 休ミ 作
偕成社ごはんがおいしい季節になりました。食べたいものがあれもこれもあって困ります。この『きょうのごはん』という絵本は、何度も手にとりたくなる絵本です。ねこが、それぞれの家庭の晩ごはんをこっそりと覗き見していくのですが、そのごはんがどれもとってもおいしそう!さんまやカレーなどの家庭料理が、いいにおいが漂ってきそうなほど魅力的に描かれています。おいしそうなごはんを見ているだけでも幸せな気持ちになりますが、どの家庭でも家族みんなが協力して、一緒にごはんを作っているのがいいなぁと思いました。
(ピッコリースタッフ:あや)
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★『どこへいってた?』
マーガレット・ワイズ・ブラウンさく
バーバラ・クーニーえ
うちだりさこやく
童話館出版ピッコリー館内の、今月のテーマ展示の棚で手に取った本です。一見すると、影絵のような落ち着いた印象の絵。小さな本で、森の動物たちをこっそりのぞいているかのようです。どこか暗い色彩の絵本は子どもが自分からあまり選ばない印象があったのですが、この本は、「ねこ ねこ どこへ いってた? あっちきょろきょろ こっちきょろきょろ…」と、詩のような文章で、同じ言葉を繰り返すリズムが2歳の娘にも良かったようです。大人が読んでも美しい本です。
(ピッコリースタッフ:ますこ)
『ドストエーフスキイ全集
〈第11巻〉未成年
付・創作ノート』ドストエフスキー 作、米川正夫 訳
河出書房新社この訳者のロシア文学が好きで、特にこのドストエーフスキイ全集愛蔵版が大好きです。しかし絶版のため、古本市のたびに足を運んで探し求めるもまず見つかりません。気づけば十年近く探し続けていました。 そして先日、「どうせないだろうな」と半ば諦めつつ秋の古本市に出かけると…発見! 状態もいいし、値段も三冊で何と五百円でした。雀躍りしながら買って帰り、さっそく読み始めました。何せ久しぶりなので、自分の感覚が変わっていたらどうしようとか思ったのですが、やっぱりおもしろい! 他の本では見られないような、登場人物達のあのハイテンションぶりがたまりませんね。今年は夜長を満喫できる秋なのでした。
※情報センターにあります。(ピッコリーネットワーク:青かびチーズ)