よむよむ
ピッコリーには毎月たくさんの新しい本が仲間入りします。その中から、数冊みなさんにご紹介する「新着本紹介」。 そして、ピッコリーのスタッフたちが新着本とは関係なく、気に入った本や音楽を紹介する「おすすめ本」。チェックしてね。
新着資料リスト ページをみる
新着本紹介

絵本『ちいさな ちいさな ちいさな おひめさま』
北見葉胡 絵
BL出版
むかし、ある国にそれはそれは美しいお姫さまがいました。ところが、そのお姫さまはあまりにも「ちいさかった」ので、侍女たちはたいへん困りました。お世話の最中に、お姫さまをうっかり鼻息で吹き飛ばしてはたいへんだからです。侍女たちだけでなく、家来や兵隊たちも困っていました。そんなある日、となりの国の王子さまが、美しいお姫さまのうわさを聞き、結婚を申し込もうとお城にやってきます…。タイトルで「ちいさな」を3回繰り返すくらい、「ちいさな」お姫さま。どうして「ちいさい」のか、どのような境遇なのか、謎だらけのお姫さまですが、にこにこと愛らしい笑顔に惹きつけられます。果たして、物語の結末は…?(A)

知識『貨物船のはなし』
福音館書店
子どもたちは乗り物が大好きで、車、電車、飛行機のことはよく知っています。では、船のことはどうかな……?江戸時代の「樽廻船」から最新の「ソーラーハイブリッド船」まで、ものをたくさん運ぶなら貨物船がいちばん。それぞれの時代で、船はわたしたちの生活を支えてくれていたのです。作者は「アンクルトリス」で知られる著名なデザイナーの柳原良平さんですが、子どもの頃から大好きな船を数多く描き、(株)商船三井のホームページに「柳原名誉船長」のオンラインミュージアムが設けられているほどです。ぜひあわせてご覧ください。(O)
おすすめ本
★はピッコリーにある本です
-
★『もぐらとじどうしゃ』
エドアルド・ペチシカ ぶん
ズデネック・ミレル え
うちだりさこ やく
福音館書店もぐらくんとの出会いは、小さい頃にNHKでアニメを見たことです。まだ録画機器もなく、偶然放映されたものを1-2回目にしただけなのに、日本のアニメとぜんぜん違う雰囲気で(すごく面白い!)と覚えていました。大人になってこの絵本を発見し、あのアニメの絵だとすぐにわかったけれど、同じ面白さを本からは味わえませんでした。それでも本があったおかげで、わたしが見たのはチェコのアニメだったこと、もぐらくん(クルテク)がチェコでは国民的キャラクターになっていることなどを、徐々に知るに至りました。そんなこんなで今度、チェコへ旅行に行ってきます。アニメを通じて世界の文化に出会わせてくれた、当時の TVに感謝します。
(ピッコリースタッフ:めぐみ)
-
★『和菓子の絵本 和菓子っておいしい!』
平野恵理子 作
あすなろ書房和菓子ってなに?おまんじゅう、おだんご、もち菓子、おせんべい…手軽に食べられるものから、ちょっと高級なものまで、様々なお菓子があります。そのひとつひとつを、色鮮やかなイラストとともに紹介します。さらに、和菓子の基本的な材料や道具、技も紹介。普段食べている和菓子がどのように作られているのか、その裏側を少しだけ知ることができますよ。和菓子の魅力がいっぱいつまったこの本を読めば、あつくて濃いお茶と、あまい和菓子が食べたくなるはず!私は今、無性に大福とみたらし団子が食べたくなっています…。おだんごやどら焼きの作り方ものっているので、食べたくなったら手作りするのもいいかもしれませんね。
(ピッコリースタッフ:あや)
-
★『ちいさいおうち』
バージニア・リー・バートン 作・絵
石井 桃子 訳
岩波書店幼稚園から娘が絵本を借りてくる中の一冊にこの本がありました。ページをめくるたび、ちいさいおうちの周りが変化していくのが描かれています。でも、ちいさいおうちは何も変わりません。目的地に早く着く乗り物は便利だけれど、それって必要なのかなあ。自分にとって大切なものはなんなのか、幸せってなんなのだろうと考えさせられます。「いなかでは、なにもかもが たいへん しずかでした」という最後の一文に、ちいさなおうちが求めているものが表れているように思います。大変有名な本なので、ピッコリーで手に取った方も多いはず。ちいさな子どもだけでなく、大人の方にもオススメの1冊です。
(ピッコリースタッフ:ますこ)
『わたしをみつけて』
中脇初枝
ポプラ社私にとって東野圭吾、月村了衛、相場英雄などはおもしろさ鉄板作家なのですが、同じ作者ばかり読んでいてはいかん! と定期的に発奮します。続けて読むとその作者の本がなくってしまうし、新しい世界を広げなければ、と知らない作家の本を手に取ってみるのですが、なかなかおもしろいものに出会えないのも事実です。おもしろくない本を続けて読むとだんだん疲労が溜まっていきます…ああ、堂場瞬一の刑事もの(鉄板)が読みたくなってきた…しかし、苦労する中で、新しいいい本を見つけた時はなかなか爽快です。今回のおすすめ本はそんな一冊。看護師さんを白衣の天使とは言い得て妙ですね。
(ピッコリーネットワーク:青かびチーズ)